課題図書 2026 ── 小学校低学年の部
『まこちゃんとコトバロボ』で
読書感想文を書く
「宿題、やりたくない」。この本は、そう思ったことのあるすべての子の物語です。低学年が「自分だったら」を必ず語れる一冊の読みどころと、800字の感想文の書き方をまとめました。
どんな物語か
宿題もドリルもやりたくないまこちゃんの前に、国語の勉強をなんでも代わりにやってくれるロボット「コトバロボ」が現れます。ぜんぶおまかせでラクラク──のはずが、テストはまったくできません。「できるようになって嬉しそうな友だち」の姿を見たまこちゃんは、「これでいいのかな」と立ち止まり、自分の力で学ぶ喜びを取り戻していきます。
幼年童話としては珍しく章の区切りがある64ページの「読み物」で、低学年でも数日に分けて読み進める体験ができます。
この本の読みどころ
「ロボがやってくれたらいいのに」は、全員が当事者
やりたくない宿題を誰かが代わりにやってくれたら──低学年で、そう思ったことのない子はいません。主人公の願いが自分の願いと重なるので、物語の入り口でつまずきません。感想文の言葉を借りれば、「自分の話」が必ず見つかる本です。
AIの時代の、いちばん最初の問い
「代わりにやってもらうと、できるようにならない」。この単純で深い気づきは、AIがなんでも代わりにやってくれる時代を生きる子どもたちにとって、最初に出会うべき問いです。家庭での対話が自然に広がります。
親子で話したい3つの問い
対話の種
「コトバロボ、ほしい? ほしくない? どうして?」
「まこちゃんは、どうして『これでいいのかな』って思ったんだろう?」
「『できなかったことが、できるようになった』こと、あった?」
3つ目の問いの答えが、感想文の心臓部になります。逆上がり、自転車、音読──なんでも構いません。「できた!」の瞬間の気持ちを思い出して言葉にできれば、まこちゃんの気持ちと響き合う、その子だけの感想文になります。
800字の感想文にするには
低学年の部の字数は本文800字以内(原稿用紙2枚)です。おすすめの配分は次の通りです。
| ① 出会い(約1割) | 表紙やタイトルを見て、どんな話だと思ったか。 |
|---|---|
| ② 心が動いた場面(約3割) | いちばん「あっ」と思った場面と、そのときの気持ち。 |
| ③ 自分の話(約4割) | 自分の「できなかった→できた」経験。そのときの気持ち。 |
| ④ これから(約2割) | まこちゃんを見て、これからどうしたいか。 |
低学年の場合、書く前に口で話して、大人が聞いてあげるのがいちばんの近道です。話した言葉をそのまま文字にすれば、それが下書きになります。詳しい手順は読書感想文の書き方 ── 5つのステップをどうぞ。
